春の途端

とりとめもなし、思考や事象や日常について

ありがとう この世

千銃士Rというゲームが好き。簡単に言い表せば、銃の擬人化。中でも写真の彼、食器型仕込み銃のカトラリーが大好きで、これは新しく実装されたカード。私にしては珍しく、早々とお迎えすることができた。ねえ見て、この笑顔……かわいい……

絵がヌルヌル動くタイプのゲームなので、表情差分がある。この視線の運び、ズキュ〜ンと来る。照れたように目を逸らした後で、こちらを向いて、1枚目のぴっかぴかの笑顔なので…………溶ける……

夜中になってまじまじと見、かわいい……かわいい……を繰り返している。夜中になると、気分も盛り上がるよね。

 

千銃士Rの名を出したので少しお話ししてみると、シリーズには前作があり(サービス終了・オフライン版が存在)Rはその7年後の世界に当たる。前作は世界帝という支配者の下、独裁世界統治が行われていた中で、ガラクタ扱いされていた古い銃たちを目覚めさせ戦っていく“レジスタンス”と呼ばれる人々がメインだった。彼らは世界帝に打ち勝ち今の時代をつくったのだけれども、統治時代の禍根は勿論7年後のRでも残っていて、その辺りが個人的に物凄く【旨み】だと思っている。

主人公はイギリスの士官学校の学生で、銃が人の形をとった存在・貴銃士(きじゅうし)を顕現させるマスターという存在になって以降、色々とヨーロッパ各国に赴くのだけれど、その国模様が兎角面白い。

例えば、フランスは世界帝に抗うレジスタンス、または民衆へ尽力した貴族が多かったことからヨーロッパ諸国の中で比較的優位にあり、活躍を讃えられて貴族制度が復活している。世界帝=悪とする考えの為、世界帝がかつて従えていた現代銃の貴銃士に対する印象は良くなく、冷遇される。

反対に、かつて世界帝統治時代その最大の拠点が置かれていたドイツでは、お膝元で恩恵を受けていた人々もいた為に考え方はフランスと大きく異なる。近年では新たに親世界帝派の武装蜂起もあり、内戦状態となっている。

千銃士Rは国家事情の書き込みが面白い。ヨーロッパの中でも親世界帝派だった国はまだ信用を取り返せていなかったりして、各国は現状をどうにかしようと色々な策を練っている。そういった背景の下で人間に振り回される貴銃士たちがいることは、前作のひたすらに戦っていたときの味わいと全く違ってくる。ストーリーが進む毎、彼らの姿に苦しんだり、悲しんだり、一緒にできるところが、千銃士Rは凄い。

好きな子の話から思いの外 長々と続いてしまったけれど、もしよかったらプレイしてみて欲しいな……と思う。読み物が嫌いでなければ、本当に楽しめる内容。贔屓目ましましかもしれないけれど! 精神が盛り上がっている真っ最中だが、眠ります……!