春の途端

とりとめもなし、思考や事象や日常について

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ピカソとその時代 展

(国立西洋美術館で 1月22日まで) に、行ってきた。 個人的に大満足の展覧会! ピカソだ〜いすきというのも勿論だが、キュビスムといえば彼と一緒に名の挙がるブラック、ピカソとはライバルとしてしばしば言及されるマティスや、パウル・クレーにジャコメッ…

2022年:本と美術館と様々、様々

今年の好きなものの話をしたい。 2022年も趣味にたくさ〜ん興じて、たくさん蓄えることができた。心の充実度はとても! 幾つかお話していきたいと思う。 ●オスカー・ワイルド『サロメ』(平野啓一郎訳,光文社古典新訳文庫) 間違いなく今年のベストに挙げた…

2020年—最果タヒ展の記録

2年前のちょうど12月のこと、写真を見返していて懐かしくなったので書いています。渋谷のどこかのビル(多分パルコなんだろうが)で、詩人・最果タヒの展示があり、行って来ました。 高校生の時から好きな人で、詩集も幾つか持っている。こうして、形として…

岡本太郎展の話

行ってきた。 東京都美術館はこの間も行ったばかりで(ボストン美術館展)、続けてお世話になっている。ず〜っと狙っていた展覧会、嬉しい! 美術館に通い始めの頃は印象派など、ふんわりと光遣いのいい絵を好んでいたのだけれど、最近は反対に、原色の強い…

ボストン美術館展の話

(どう撮っても反射してしまった、東美のメインポスター大きくて好き) 『ボストン美術館展 芸術×力』に行ってきた。東京都美術館で10月2日まで。2020年に中止となった展覧会で、2年越しの実現となるらしい。それを聞くと、とても胸に迫るものがある。当時、…

リヒター展の話

ゲルハルト・リヒター展へ行ってきた。東京国立近代美術館にて、来月2日までが会期とされている。リヒターのことは少し聞いたことがあったが、実際に作品と相対したのは初めてかもしれない。対象を“見る”という行為を度々、しかもさまざまな形で意識させられ…

光があるところに、陰も生まれる【文劇5感想】

文劇を観てきた。(軽く内容について触れています) ゲーム【文豪とアルケミスト】の舞台化作品で、今回が5作目に当たる。毎回、物語の重厚さに涙が止まらないまま帰るのだけれど、例に漏れず今日もそういった感じだった。精神の葛藤、重圧に苦しみながらも…

ブルーピリオド展の話

先日、ブルーピリオド展に行ってきた。 (ブルーピリオドは、主人公・八虎が絵という表現と出会い、絵だからこそ伝わる感情に歓喜を覚えたことをきっかけにして、藝大受験を目指す話。) 元々絵画を見ることが好きだったのだけれど、表現については全く知識…